産機第三営業部 マイクログループ※職種・部署はインタビュー当時のものです
S.H2013年入社
大学ではマーケティングを学んでいましたが、部活の先輩の影響で交通論のゼミに入り、鉄道の高架化事業などの社会インフラに関心を持つようになりました。就職活動では特定の志望業界がなく、冷凍トラックの後部を作っている会社など、ニッチなものづくり企業を中心に見ていました。古河電池を知ったのは偶然で、鉄道や新幹線などに電池を納めていることに惹かれ、興味を持ちました。最終的に入社を決めた理由は、説明会や選考を通じて感じた社員の「柔らかい人柄」。提案や意見を受け入れてくれそうな雰囲気があり、自分に合っていると感じました。蓄電池の将来性にも期待していますが、一番の決め手は“人”でした。
私は新卒で入社して以来、防災向けのアルカリ蓄電池を扱う営業部門に所属しています。担当しているのは、駅やビル、マンション等に設置してある自動火災報知機や非常警報装置など、普段は目立たないけれど緊急時に人命を守る機器に使われる電池です。主な業務は、お客様からの日々の問い合わせ対応、納期調整やリピート注文の管理で、お客様や工場との連携が欠かせません。必要に応じて新しい電池の提案や価格交渉も行います。当社の防災用電池は全国シェア100%(※当社推定)を誇り、営業先は主に関東の機器メーカーです。私が所属するマイクログループの他にも「海外」「宇宙航空」など専門性の異なるグループがあり、それぞれの分野でプロとして活躍しています。小さなチームでも、大きな責任感を持って社会の安全を支えています。
私は電池に特別な興味があったわけではありませんが、仕事を通じて「こんなところに使われているんだ」と発見が増え、次第に面白さを感じるようになりました。弊社の営業スタイルは飛び込みではなく、既存のお客様と信頼関係を築いていくもの。納期や仕様の調整を丁寧に行い、時には技術的な相談にも対応します。特に「Sさんだからお願いするよ」と言われたときは、大きなやりがいを感じました。一般的には新規開拓の営業が難しいと思いがちですが、本当に難しいのは継続して信頼されること。地道な努力の積み重ねで「またお願いしたい」と思ってもらえる関係を築くことが、営業の醍醐味だと感じています。
営業の仕事では商品を売るだけでなく、人とのコミュニケーションが何より重要だと感じています。お客様とのやり取りはもちろん、社内でも困っている人に声をかけるなど、日頃から信頼関係を大切にしています。また、工場との連携も営業の大切な役割のひとつです。
お客様からご注文を頂き、工場へ連絡をする。言葉にすると、とてもシンプルなフローですが、工場側とのコミュニケーションを怠ると大きなミスにつながる可能性もあり、お客様からの信頼が崩れることになります。工場側と密に連絡を取り合い、間違いなく適切に製品をお届けすることが、お客様からの継続的な信頼につながると思います。社外・社内の両方で関係を築くことが営業の本当の価値だと感じています。
働きやすさを支える制度がとても充実しています。産休・育休やファミリーケア休暇など、ライフステージに応じた休暇制度が整っており、私も育児と両立しながら助けられています。特にフレックスタイム制度のおかげで、子どもの用事に合わせて勤務時間を柔軟に調整できるのは大きなメリットです。
職場の雰囲気も穏やかで、お互いを尊重する文化が根づいています。若手の意見も丁寧に聞いてもらえる空気があり、上司ともフラットな関係性を築けています。また、同期とのつながりも強く、悩みを相談し合える仲間がいることが心の支えになっています。働く環境や人間関係の面でも安心して長く働ける職場だと感じています。
これまでの経験から、仕事を続ける中で得られる成長ややりがいを強く実感しています。今後は、子育てと両立しながらも管理職を目指し、女性がキャリアを築けるロールモデルのような存在になれたらと思っています。会社では少しずつ女性社員も増えてきていますが、まだ管理職の女性は少なく、目指す先輩像が見えにくいのが現状です。だからこそ、「自分がその存在になれたら」と考え、前向きにキャリアを描いていこうとしています。