電源システム開発部 製品開発グループ※職種・部署はインタビュー当時のものです
O.R2022年入社
大学では電気電子を学び、回路設計に興味を持って設計職を志望して就職活動を進めました。古河電池を知ったきっかけは、研究室の先輩が在籍していたこと。説明会で「挑戦を応援する社風」に惹かれたことや、設計職に携われる可能性があると感じた点が入社の決め手になりました。
面接では「自分の意見を持っている」と評価され、自信につながったことも印象的でした。最終的には複数の内定先の中で、事業の幅広さや長い歴史の中で培われた技術力、福利厚生の充実などを総合的に評価し、「ここが一番良さそう」と感じて古河電池への入社を決めました。
入社1年目から、希望していた電源装置の設計業務に携わることができました。お客様からいただいた仕様書をもとに電気回路を設計し、最適な部品を選定。警報設定を含め、装置全体の電気構成について検討していきます。実務はOJT形式で、先輩と一緒に一つひとつの案件を進めながら、実践的に学んできました。
2年目以降は、社内の体制変更もあり、仕様書の作成業務も任されるようになりました。営業から届く依頼をもとに、寸法や構造の条件を確認しつつ、電気設計が可能かどうかを検討し、CADを使って外観図や簡易的な回路図を作成していきます。
さらに、実際の搬入先に営業と一緒に出向いて、現場の条件を確認することもあります。そういった現場での気づきを、設計に活かすことができるのもこの仕事の魅力です。電気だけでなく構造設計の担当者と連携する場面も多く、技術者としての視野が広がっていることを日々実感しています。
私の担当する電源装置の仕様書作成は、毎回が異なる条件との勝負です。お客様ごとに求められる電圧や電流、部品の指定、設置場所の条件などが全く違い、同じ案件はひとつとしてありません。だからこそ、過去の事例を参考にしながらも、「なぜこの仕様なのか」「なぜこの部品なのか」を深く考える必要があります。その“考える工程”こそが、この仕事の面白さだと感じています。
また、私たちがつくる装置は、官公庁や電力会社、データセンターなどの社会インフラに導入されていて、「自分の仕事が社会を支えている」と実感できる瞬間は、何よりのやりがいです。
「挑戦していいよ」と背中を押してくれる風土が古河電池の良さだと思います。たとえば、紙で保管していた図面や書類をサーバー管理に変える提案を出したところ、実際に実現に向けて動いていて、「やってみよう」と言ってもらえるこの柔軟さは、とてもありがたいです。
また、人間関係もとても良くて、わからないことがあれば誰にでも気軽に聞ける雰囲気がありますし、ミスをしてもきちんとフォローしてもらえるので安心です。さらに、休みも取りやすく、柔軟に対応してもらえる働きやすさも魅力です。
今後は役職のステップアップを一つの目標にしています。役職が上がることで関われる仕事の幅が広がり、自分の成長にもつながると感じているからです。今は設計の仕事が楽しく、やりがいも大きいですが、将来的に新しい視点や業務に挑戦できる環境を作っておきたいという思いがあります。
また、業務改善にも引き続き取り組んでいきたいです。「もっと効率的にできるのでは?」と感じる場面は多く、現場にはそうした前向きな風土もあります。ただ、何が本当に“無駄”なのかを見極める力も必要なので、考えながら一歩ずつ挑戦していきたいと思っています。